ハイフレット改造は無理だった2006年09月05日 09時15分17秒


以前、ハイフレット改造したスタインバーガーの想像図を載せましたが
http://kato-masaharu.asablo.jp/blog/2006/07/28/
ハイフレットへの憧れが日増しに高まってきたので、ある工房に問い合わせてみました。
結果は・・・残念、スタインバーガーではフレット増設、ボディ下部削り落とし加工など、不可能だそうです。
まあ、予想はしていました。
フレットの増設はそんなに簡単な事ではないでしょうし、ボディ下部を削り落とすにしても強度の問題があるだろうと思います。
たとえネックとボディがカーボングラファイトの一体整形で、トラスロッドを持たない構造のスタインバーガーでも、背骨のような金属製の芯は埋め込まれていると聞きました。
(これはレントゲン撮影でもしなければ確認できませんが)

とりあえず改造は諦めましたが、やはりどうしても25フレット以上を弾きこなしたいという思いは止みません。
24フレット付近の高音域を弾いている時、それより高い音域へ行けないのがもどかしくて、今まで33年間、よくこんな狭い音域で我慢してきたものだ、と自分に呆れるくらいです。
知らなければ満足していたものを、知ってしまうと進まずにいられない、とでも言いましょうか。
ヘルゲ・エンゲルケが弾く超高音域フレーズを聴いていると「ほらほら!こっちへ来いよ!」と呼ばれている気がします(笑)

現存するもので、運が良ければ入手できる(かもしれない)ハイフレットギターとしては、Ebony Eyes での私の相方である清水道明氏も所有する NAGARE N37 が知られています。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/7500/nagare.html
販売を受け持った島村楽器の全店舗を当たっても、現在では1本見つかるかどうか、だそうです。(店員さんの話)

カッタウェイ(高音部を弾きやすくするための削り込み)の位置が最も深くて、私としては理想的だと思えたのは ATLANTIS III ですが、これはまあ完全に入手不可能でしょう。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/7500/esp.html
設計者は N37 と同じですが、販売はESPだったそうなので、たぶん恐ろしい価格が付いていたであろうと思われます。
しかし、どこかに保存されているなら、一度弾いてみたいものです。