Pro Tools技術認定試験について ― 2008年01月20日 12時22分56秒
JAPRS認定「Pro Tools技術認定試験」という制度があります。
http://www.japrs.or.jp/pt-test/index.html
筆記試験のみ90分。
審査基準は、1000点を満点とし、取得点数により A ~ E のランクが認定されるもので、合格、不合格の判定ではありません。
今年で5回目という、まだ比較的新しい制度です。
昨年、思い立って受験してみました。
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私は Pro Tools III の頃から、主にポストプロダクションでのみ使用していましたが、現在の Pro Tools Software はプリプロ/ポストプロに関わらず、極めて充実したものへと進化しています。
また、何と言っても「世界中の録音スタジオに於けるスタンダード」として定着していますので、生徒さん達が、各自の好みのメインDAW(Cubase、Logic、DP、etc..)とは別に、Pro Tools Software のオペレーションは必須項目として、誰でも必ず身に付けてもらえる様、昨年からカリキュラムを再編しました。
http://www.ne.jp/asahi/site/kato-masaharu/mp/2007new/
そして、習熟度の確認として、また体系的な学習を始めるきっかけとして、最も手軽に得られる機会は「Pro Tools技術認定試験」ですので、MIDI検定2級取得と同様に、Pro Tools技術認定試験でのランクA取得を、生徒さんの努力目標としています。
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筆記試験だけとはいえ、本当に使いこなせていなければ答えられない問題が多く、実に良く出来た試験だと感心させられました。
もちろん、Pro Tools |HD、Pro Tools LE、Pro Tools M-Powered、と、内容の範囲は全てに渡ります。
私は先ず公式のテキスト(問題集)を購入しました。
http://www.japrs.or.jp/pt-test/pt-test2007/text.html
問題集なので、問題と答えしか載っていません。
長年 Pro Tools Software を使ってきた私でも、普段使用しない機能に関しては知識が浅く、初めて知る事も少なからずありました。
また、現在の最上位システムである Pro Tools |HD は手元に無いので、HDに関する問題で解らない部分はマニュアル「PT_Reference_Guide」を熟読し直し、完全に腑に落ちるまで徹底的に調べます。
これが実に楽しい勉強でした。
私が設定した目標は
この勉強を通じて、Pro Tools Software のオペレーション技能を、私の現在のメインアプリである Cubase4 と、同じレベルにまで上げる事。
そして授業カリキュラム構築の参考とする事。
ついでに1000点満点でのランクAを取得する事(笑)でした。
・・講師ですから、そうでないと格好がつきませんからね。
もちろん満点でしたよ。
http://kato-masaharu.asablo.jp/blog/2007/10/04/
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このブログを見に来て下さる皆さんの中には、音楽制作技術で身を立てたいとお考えの方も多いかと思います。
そうした方々が、知識と技能を向上させるのに、MIDI検定同様、こうした楽しくて為になる技能認定制度を上手に利用される事をお勧めします。