老いる事を恐れない2004年08月07日 00時00分00秒


三島由紀夫にとっては「老い=醜さ」でしかなかったのだろうか、と、彼の作品を読む度に思います。
まだ十分に若いと言える年齢で、あのような方法で、一気に生を完結させた、そういう人ですから、人が老いると共にあらゆる醜さを身に纏うのをあれほど辛辣に描いても、それは彼にだけは許される、と私は思っています。

私は適度に体を鍛えるのが好きですし、生命の躍動を強く感じさせてくれる夏という季節が好きです。
三島由紀夫もこれと同じ単純な指向を持っていました。
若さ、命、力、を体に封じ込める儀式、祈り・・そんなところでしょうか。
もっとも、彼はボディビルや自衛隊体験入隊等、もっと激しく鍛えていましたが。

今、私は41歳ですが、これからも、さらに歳を取って、50歳にも60歳にもなるでしょう。
老いる事、年齢を重ねる事を、嫌ったり恐れたりはしません。
私にとって若かった過去の時間は、恥ずかしい未熟な時代でこそあれ、戻りたい素晴らしかった時なんぞではないからです。
昔の境遇を思い出して現在より良かったと思った事は一度もありません。
30年後にも、同じ考えでいたいものです。

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