健忘症?になって不安だった時期2003年11月07日 12時00分00秒


2年程前、人の名前を思い出せない事が多くなってきて、とても不安だった一時期があります。
普段会っている親しい人の名前が突然出てこなくなるのです。
若年性アルツハイマーという病気が知られていますが、それではないかと思い、本当に不安でたまりませんでした。
一時的なものだったようですが、今になってみると、原因が思い当たります。

私はその頃、極端に厭世的な気分がつのっていて、人との付き合いを極力避けていました。
鬱という程の大げさなものではないのでしょうが、どんなに仲の良かった人からの誘いも受け付けず、電話には絶対に出ず(あ・これは今でもか(笑))ただ、自分の中だけを見続けて生活していました。
音楽制作の仕事や、授業は普通に行えましたが、それは単に自分を機械として扱っていただけで、何の喜びも感じませんでした。
そんな状態がしばらく続いた後、その健忘症が始まったのです。

「生きる」という事は、人や社会と「関係を結び維持する」という事です。
その頃の私は生きる事を半ば放棄していたため、思考と経験の記憶等を繋ぐ脳内の繋がりがどんどん切断されていっていたのではないか・・と解釈しました。
体調も思わしくなく気力の無い状態に、形だけでも終結宣言をしなければならないと思い、信心などかけらも無いくせに、近くのお寺さんの行事を見物がてらお参りに行きました。

そのお寺の行事の帰り、海外から一時帰国していた友人と偶然に会いました。
それまでの自分なら、逃げ出していたでしょうが、たった今、手を合わせて「無気力終結宣言」をしてきたばかりです。
「良かったらそのへんで・・」と言ってくれた友人の誘いに頷く事ができました。
2人共お茶なんぞより酒の方が好きなタチなので、まだ日は高かったのですがビアホールへ直行。
飲んで話しているとどんどん気分が楽しくなってきて、近くにある共通の古い友人が経営するRock居酒屋へ河岸を変えて宴会継続。
何年も経験しなかった程楽しい一日でした。
その日を境に、ウォーキングを再開したり、専門の技術に関係のある新しい分野の勉強を始めたり、AMEI主催の座談会に出席したり、JSPAに入会したり、 EBONY EYES に加入したり・・と、現在まで続く超元気健康状態が始まりました。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック