37フレットギターの弦高調整2025年05月11日 09時42分58秒

*12年前の投稿
 ギターの弦高は、通常12フレットで測定しますが、この37フレットギター「シャムシール」は、28フレット以上でもスムーズに運指できるよう「超」低弦高にしてあるので、自分独自の測り方を決めています。写真の様に1円硬貨を弦の下に入れ、2本のフレットを跨ぐように置いた状態で弦を弾いてみて「ビビリながらもなんとか鳴る限界の位置」が測定基準です。現在は1弦側16-17フレット間、6弦側は15-16フレット間ですので、通常の測定位置である12フレットでは1ミリ以下、たぶん0.8〜0.9ミリくらいでしょうか。速いフレーズを滑らかに、弱いピッキングでプレイするのに適した調整ですから、軽い歪みでブルージーなソロを気合い込めて弾くような場合には向きません。
 弦の太さは 0.008 〜 0.038(アーニーボールの青いセット)です。また、これだけ低い弦高で、尚且つ全音域が正常に使える為には、ネックの状態が完全に真っすぐでなければなりません。季節によって、トラスロッド調整も必要になります。
 とはいえ、こんなにデリケートに過保護に扱うのは、この37フレットギター「シャムシール」だけで、他のギターは高めの弦高にしてあるので、季節によってネックの状態が少しくらい変わっても、気になりませんし気にしません。
 今更ですが、木材で作られたギターって大変です。オールグラファイト一体成型の STEINBERGER を使っていた23年間、ネックの状態を気にするなんて事、殆ど忘れていました。