課題曲MIDIデータ・スコア 公開 ― 2005年12月25日 11時49分11秒
第7回MIDI検定2級実技試験 課題曲MIDIデータ・スコア
http://www.midilicense.com/midi_test/2005/2ndGrade_jitsugi_test.html
特別に難しい部分が無いので、それだけに細部に渡って完成度の高さが要求されるでしょう。
ざっと聴いてデータを見て気づいた点を書いておきます。
OverDrive GuitでPitchBendを多用していますが、ベンド幅が上下全音設定なので入力は簡単です。
そのかわりE.Bassは上下1オクターブのベンド幅で、ハンマリングだけでなく17小節目にスライドがあります。
譜面ではslideと書かれていますが、正確な音程に拘らないグリッサンドのようなニュアンスです。
(ここの入力を・・というか、こういう部分の表現をナメてかかる人は落ちますよ)
Soprano Sax:32小節目のModulationとExpressionが同時に入っていますが、無駄に多いデータを作らないように注意が必要です。
データを見るとQuantize値に沿って入力されているので再現は簡単でしょう。
Modulationは1拍目ウラからQuantize値 1/16 で4つ。
数値も16、32、48、64の順。几帳面な人ですね(笑)
Expressionは16部休符一つ置いてQuantize値 1/32 で15コ。
開始点113、最小値70、最大値127、とだけ覚えておけば通過点は目分量で大丈夫です。
Drums:スネアドラムにはフラム打ちが頻繁に現れますが、これは修正箇所の問題に出そうですね。
34小節目から、ゴーストノートのVelocityに注意。
Vibe:19小節目4拍目
Soprano Sax:26、27小節目、共に4拍目
など、スコアエディタだけを見ていたのでは、GateTimeがどうなっているか気づかないでしょう。
"音符" 等という情報量の少ない記号と比べ、ピアノロールとリスト表示は視認性も操作性も比較にならないくらい優れています。
クラシック出身の人はコンピュータ上でもスコア表示が気分的に楽なのでしょうが、音符からデータへの変換作業をしているのに、画面上でも音符を介して作業する事がいかに非効率か、気づいて欲しいと思います。