十年前の日記より2016年12月16日 15時12分08秒

へえ・・Cubase4 のリリース直後だったようですね。



=== 以下、過去ブログから引用 ===

Cubase 4 に付属の VSTInstrument "Mystic" は実に面白い発想のシンセサイザーです。

コムフィルターによる効果はよく知られたものですが
これをシンセサイザーの発音方式の一部として採用し
製品付属のプラグインに完成させてしまうとは、まあ酔狂な人もいたものです。

  基本となる波形(インパルス)の選択
     ↓↓↓↓↓
  スペクトラム・フィルター × 2(並列:ミックスバランス調整付き)
     ↓↓↓↓↓
  エンベロープ・ジェネレータ(EG)
     ↓↓↓↓↓
  フィードバック付きコムフィルタ(並列で3つ:ディレイタイムの比率可変)
     ↓↓↓↓↓
  フィードバック専用LPF(高い倍音だけを徐々に減衰させる=弦楽器的な効果)

ここまでが発音構造の基本的な部分です。
これらのセクションのパラメータを、残り3つのEG、LFO、Velocity等で制御し
出力の直前にはエフェクト(Distortion、Delay、Chorus)が用意されています。

また、スペクトラム・フィルターには、設定したフィルター特性が有効となる帯域を可変する為のLPFが
(・・・説明しにくいですね・・)備えられています。
ええと、この図で解るかな(笑)

 |_|__|_| <<< 可変 >>> |____|______|____|

これだけでも基本波形の音色は劇的に変化します。

今まであまり馴染みの無かった方式なので、最初はなかなか勘が掴めませんでしたが
だんだんと思ったような音色が作れるようになってきました。

さて、Cubase 4 にしか付属されていない、この面白いシンセ " Mystic " ですが
この発音構造はREASONでもシミュレート可能です。
けっこう複雑なパッチになったので、Combinator(こういう時に便利ですね)に纏めました。
何回かに分けて説明しましょう。

=== 以上、過去ブログから引用 ===