ΔΣ変調2004年03月20日 08時05分22秒


1bit Audioという技術があります。
非常に高い周波数でサンプリングした信号の値を、従来の様に16bit(65,536段階)または24bit(16,777,216段階)の分解能で量子化するのではなく、サンプルごとの信号が上昇しているか下降しているかを0か1、1bitだけで記録するというもので、これは高級デジタルオーディオアンプに使われています。

この技術に関して、数式等の専門的すぎる内容はさておき、基本的な概念だけでも把握していたかったのですが、ずっとひっかかっていたのが「上向き下向きのベクトルはどうやって記録してるのよ?」という事でした。
以前から最上級クラスの人達とこれに関してネット上で検索したり、解りやすいイメージとして概念の理解をするにはどうしたら良いかを話し合っていましたが、理系に強いSさんがとても解りやすいサイトを見つけて解説してくれたのでやっと腑に落ちました。

『ΔΣ変調の部屋』
http://www.okuma.nuee.nagoya-u.ac.jp/~murahasi/dsm/
(『ΔΣ変調の動作』という項目が解りやすいです)

文章では表しにくいのですが、要するに1サンプルごとのベクトルは固定されていて、上昇の連続(1111・・・)、下降の連続(0000・・・)、変化なし(101010・・)という3種類のパターンを使い分け、その平均値によって一定時間内の信号のベクトルを表現する、という理解で良いのでしょう。